認証資格
一般社団法人日本学童保育士協会の認証資格とは
学童保育の指導員として働くためには、下記のような4つの専門的な力が必要となります。
日本学童保育士協会では、これら4つの専門的な力を身につけるための講座を開講し、所定の講座を履修した方に「学童保育士基礎」と「学童保育士」の2つの資格を発行します。
「学童保育士・基礎」認証カリキュラム(改訂版)
- 「学童保育士」として必要な基礎的知識や技術を実につける科目の履修
- 16科目、60時間程度の履修
- 1開講日=基本6時間授業 1時間は60分
- 2017年度9月から 神奈川会場・大阪会場で開催予定です
授業科目名(時数) | 内 容 項 目 |
---|---|
学校教育論 (3時間) |
・教育学の基礎的な知識 ・現行の教育政策について ・学校教育の基本的理解 |
社会福祉論 (3時間) |
・社会福祉制度の変遷について ・現行の社会福祉政策の現状と課題について ・権利としての社会福祉について |
児童福祉論 (3時間) |
・児童福祉の変遷について ・児童福祉政策の現状と課題について ・権利としての児童福祉と学童保育について |
学童保育士論 (3時間) |
・学童保育指導員の職務内容と専門性 ・学童保育指導員のおかれている現状 ・学童保育指導員の倫理 ・職務における指導員の連携 |
学童保育概論 (3時間) |
・現代社会の子育ての状況と学童保育の目的と役割 ・子どもの権利と学童保育の役割 ・学童保育の歴史 ・学童保育に関わる現在の法制度や運営指針など |
遊び・文化活動指導論 (6時間) |
・学童期の子どもの遊び・文化活動の意義 ・学童期の子どもの遊び・文化活動の指導 ・学童保育の遊び・文化活動に関わる実技 |
指導・支援方法論 (3時間) 生活と集団づくりの方法 (3時間) |
・子ども理解の基本的な視点(共感的理解や発達要求としての理解) ・学童保育における集団づくりの指導 ・子ども理解と集団づくりのケーススタディ |
障害をもつ子どもの理解と援助 (3時間) 困難な養育家庭にある子ども理解と援助(3時間) |
・身体障がい、発達障がいなど様々な障がいについて ・困難な養育環境に置かれた子ども理解 ・障がいを持つ子どもをサポートするための連携 |
子育てネットワーク論 (3時間) |
・地域の社会資源の活用とネットワークづくり ・学校との連携や協働のあり方 ・子どもの発達と地域環境 |
学童保育における食と安全・衛生管理論 (3時間) |
・学童期の健康、食の問題と生活習慣 ・食物アレルギーのある子どもについて配慮すべき内容や緊急時の対応 ・緊急対応や災害時の対応 ・施設運営の安全衛生の整備と維持 ・心の健康 |
家族支援論 (3時間) |
・保護者理解(共感的理解について) ・子育て・就労に関わる公的扶助の活用 ・伝え合い・気づき合うための方法と技能 ・家族支援のケーススタディ |
学童保育実践研究論 (3時間) |
・学童保育指導員の専門性とその形成 ・指導員による実践研究と専門的力量形成の関係について ・実践研究の内容・方法について |
実践記録論 (3時間) |
・学童保育指導員の専門的力量形成における実践記録作成とその省察の意義 ・実践記録の作成 |
学童保育内容総論 (3時間) |
・学童保育における保育計画の意義 ・学童保育における保育目標と保育内容 ・学童保育における保育計画の作成と評価 |
子どもの発達の基礎的理解 (3時間) |
・「発達」や「成長」概念について ・乳幼児期の子どもの発達 ・学童期前半(低学年~中学年)の発達 ・学童期後半(中学年~高学年)の発達 |
計54時間 |
「学童保育士」の認証カリキュラム
- 「学童保育士基礎」を取得後、事例研究を中心とした研修を履修
- 7科目、50時間程度の研修を2年間履修
- 1開講日=基本6時間授業 1時間は60分
授 業 科 目 名 | 内 容 項 目 |
---|---|
遊び・文化論 3時間×2 |
●学童保育の遊び・文化活動に関わる実技を体験的に学ぶ |
学童保育実践研究論Ⅰ 3時間(54時間)×2 |
●「実践記録論」で作成した分析レポートを持ち寄り、 レポートを素材に実践検討会を行う ●実践研究のための課題設定を行う ●実践研究レポートの作成方法を学ぶ ●「学童保育研究論Ⅱ」までに勤務地で実践研究を行った上で、 それを実践研究レポートとしてまとめる |
子どもの関係づくり論 6時間×2 |
●子ども理解や集団づくりのケーススタディを通じて、子ども理解の始点や集団づくりの指導について学ぶ。 |
特別なニーズを持つ子どもに対する理解と保育 6時間×2 |
●特別なニーズを持つ子どもに関するケーススタディを通じて、特別なニーズを持つ子ども理解の視点や指導、特別なニーズを持つ子どもを含めた集団づくりについて学ぶ。 |
遊び・文化論 3時間×2 |
●ケーススタディを通じて、学童期の子どもの遊び、文化活動の意義や指導について学ぶ。 |
実践記録論 (15時間)×2 |
●推薦されている実践記録本を読み、実践分析レポートを作成する。 |
学童保育実践研究論Ⅱ 3時間×2 |
●実践研究レポートを持ち寄り、その発表・検討会を行う。 |
地域福祉論 6時間×2 |
●ケーススタディを通じて地域の子ども組織や社会資源の活用とネットワーク作りについて学ぶ。 ●ケーススタディを通じて、学校との連携や協働のありかたについて学ぶ。 |
家族支援論 6時間×2 |
●保護者理解のケーススタディを通じて、保護者理解の視点やかかわり方について学ぶとともに子育て、就労に関わる公的扶助の活用について理解を深める。 |
合計 36時間(69時間)×2 |
左側に時間数が、実際に講義等を受講する時間数 ( )内は自宅学習や勤務地での実地経験を想定した時間数 *2年間同じ授業科目を繰り返し受講する |